技術書典6で『非エンジニアのためのJavaScript』という同人誌を頒布しました #技術書典 #非エンジニアのためのJavaScript
こんにちは、gami(@jumpei_ikegami)と申します。 2019/4/14(土)に開催された技術書典6で、『非エンジニアのためのJavaScript』という本を頒布しました。 技術書典のサークル参加は前回に引き続き2回目でしたが、前回の『完全SIer脱出マニュアル』とはターゲット層をガラッと変えた本を出したので、結果どうだったかなどを振り返ってみようと思います。
どんな本を出したか?
『非エンジニアのためのJavaScript』という本を1部500円で頒布しました。
マーケティングやバックオフィスなど、非エンジニア職種の方が担う業務でもJavaScript書けた方がいいケースってたくさんあるよなあと常々思っていたので、それを支援するための内容をまとめたものです。
JavaScript自体の入門書はたくさんあるのですが、「結局どう仕事の役に立つの?」ということにめちゃくちゃフォーカスして書いています。 また、つまらない文法説明などをすっ飛ばしていきなりブックマークレットを作り出すのも特徴です。
詳しくは、技術書典前に書いた以下のブログに記載があります。
技術書典当日
当日の様子をTweetとともにざっくり振り返ります。
被チェック数と印刷部数
当日朝のサークル被チェック数は287でした。 少なくとも287人が、サークル「しがないラジオ」に興味を持ってくれていたことになります。
今回は、相方のzuckeyさんとは別の本を執筆し、それぞれ新刊として頒布しました。 前回の『完全SIer脱出マニュアル』はタイトルの話題性もあって当日だけで500部というバケモノのような売上をあげているのですが、『非エンジニアのためのJavaScript』はテーマ的に野良で売れる部数は減るだろうと予想し、物理本200部を持ち込みました。
サークル「しがないラジオ」被チェック数速報!当日朝8:30時点で、287!新刊は2種類あるのでどっちに対する興味か不明ですが、紙の本は200部ずつしかないので、紙が好きな人は早めに来てください!ちなみに僕は電子版が好きです。#技術書典 #チーム開発1年目の教科書 #非エンジニアのためのJavaScript pic.twitter.com/TcgB4WTcZH
— gami@6/18『完全SIer脱出マニュアル』商業版発売予定! (@jumpei_ikegami) April 13, 2019
売り切れた場合に備えて、ダウンロードカードも500枚持っていきました。 物理本にもダウンロードカードを添付して売ったので、合計500人分の残弾がある計算でした。
設営完了
設営完了時の様子です。写真に写っている人は相方のzuckeyさんです。 新刊が2種類あると、それだけでかなりのスペースが圧迫されて大変でした。
技術書典6(く10)の設営が完了しました!サークル「しがないラジオ」は、『チーム開発1年目の教科書』と『非エンジニアのためのJavaScript』の2冊の新刊を頒布します!遊びに来てね! https://t.co/acP6SRnfPG #技術書典 #非エンジニアのためのJavaScript #チーム開発1年目の教科書 #しがないラジオ pic.twitter.com/q5CfAR3d8B
— gami@6/18『完全SIer脱出マニュアル』商業版発売予定! (@jumpei_ikegami) April 14, 2019
物理本完売
15:45頃に、物理本200部が完売しました。
く10『非エンジニアのためのJavaScript』、紙版200部完売しました!DLカード版はまだ在庫あります。 世にも珍しい、非エンジニアさんに向けたプログラミング本です。カード型なので、「JSを書かせたい同僚へのお土産」に最適! https://t.co/acP6SREQHe #技術書典 #非エンジニアのためのJavaScript pic.twitter.com/fkLvlLhtH6
— gami@6/18『完全SIer脱出マニュアル』商業版発売予定! (@jumpei_ikegami) April 14, 2019
『完全SIer脱出マニュアル』のときは開始1時間で200部が全て飛んでいったので、開始約5時間後の完売は前回と比較するとだいぶスローペースでした。
技術書典終了時
最終的には、以下の売上でした。
- 物理本: 約200部
- ダウンロードカード: 約30枚
「非エンジニアのためのJavaScript」売上速報です!
— gami@6/18『完全SIer脱出マニュアル』商業版発売予定! (@jumpei_ikegami) April 14, 2019
・紙版200部(完売)
・ダウンロードカード約28部
たくさんの人に届いてうれしい!ちなみにBOOTHでもPDF版を販売開始したので、来られなかった方はこちらからどうぞ! https://t.co/ZQxtN79Ybb#技術書典 #非エンジニアのためのJavaScript
ブース撤去後は、前回と同様に非公式アフターに参加してきました。 サークル主コミュニティの熱気は、相変わらずすごい。
techbook-and-ethanol.connpass.com
なお、技術書典にサークル参加するってどうやるの?みたいな話は、以下のブログ記事に死ぬほど詳しく書いたのでこちらをご覧ください。
反響は?
本を出すときは毎回、後から反響を追えるようにハッシュタグを作っています。
今回、『非エンジニアのためのJavaScript』の読者層は、Twitter大好きエンジニアではなく、非エンジニアの方々です。 それもあってか、Twitterでの反響はそこまでたくさんはありませんでした。
ただし、知り合いエンジニアが会社の非エンジニアさんに布教してくれたことで、その人づてに「実際に業務でJavaScript使い始めました!」みたいなケースもポツポツ聞こえてきています。
ちなみに作ったのはこれ #非エンジニアのためのJavaScript https://t.co/9aEJ4MYiqe
— Chell (@rererere_25) May 10, 2019
会ったこともない人の仕事をちょっと楽しいものに変えられたとしたら、これこそがアウトプットの醍醐味だなあと思います。 めっちゃ嬉しい。
非エンジニアのための本を技術書典で出すことについて
今回、技術書典の中ではそこそこ珍しく、「非エンジニア」のための本を頒布しました。 技術書典に来る人はほとんど技術者だと思うので、その意味ではかなりニッチ戦略です。
一応、物理本は200部すべて完売しましたが、売れ方としてはかなりスローペースでした。 相方のzuckeyさんが出した『チーム開発1年目の教科書』の方が、売れ行きとしては良かったです。
200部売れればええやんという感じですが、僕はしがないラジオというPodcastをやっていて2,000人くらいリスナーさんがいるので、だいぶそこに助けられた分が大きかったです。 普通に戦ったら、非エンジニア向けの本は売上としては結構厳しくなるんじゃないかなあと思います。
もちろん、技術書典という「大いなる締め切り」を活用して本の形でまとまったアウトプットができたのはとても良かったです。 また、技術書典というお祭りに参加すること自体が目的の半分で、その参加チケットが「新刊を書くこと」という感じなので、その意味では十分に楽しめて大成功でした。
裏話
今回の技術書典6は、ある事情によって実はそんなに本気出せてなかった感があります。 それもあって、1,000円ではなく500円という弱気の値段設定でした。
事情というのは、『完全SIer脱出マニュアル』の商業化です。 実は、前回の技術書典5で頒布した『完全SIer脱出マニュアル』が、C&R研究所さんの力を借りて商業出版されることになりました。
- 作者: 池上純平
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2019/06/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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元々の原稿は同人誌版のものがあるといっても、そこから2章ほど加筆したり、全体的にわかりやすく書き直したり、それなりの時間を使う必要がありました。 その一応の締め切りが3月中だったので、今回はそれと並行しての執筆作業をしていました。 普通にゲームしてたりしたので死ぬほど忙しいということはありませんでしたが、3月はほぼ毎週末を執筆作業で潰してました。 ちなみに3月中という〆切は少しブッチしましたw
余談ですが、本を書いていると、自分の中に蓄積された知識の浅さや陳腐さみたいなものと半強制的に向き合わなければならなくなります。 それもあって、最近は読書したい欲求が高まっています。 世の中の本を書いている全ての人、マジですごい。
『非エンジニアのためのJavaScript』の今後
「マーケティングやバックオフィスなど、非エンジニア職種の方が担う業務でもJavaScript書けた方がいいケースってたくさんあるよなあ」という思いは、今回の同人誌では全然解消されていません。 この本を読んだだけで、JavaScriptが業務上のあらゆるシーンで自由に使えるようになるとは到底思えないからです。
実際には、Web上の記事や動画コンテンツのような形で、JavaScriptの基礎知識や簡単なワークを長期的に貯めていく必要があると感じています。 書籍版でなんとなく感覚はつかめた感じがあるので、今年の夏くらいまでには別の媒体で『非エンジニアのためのJavaScript』を公開し、メディアミックス展開ができると楽しいなあと画策しています。
がんばれ、令和の自分!
以上です。 『非エンジニアのためのJavaScript』は以下のURLからPDF版の購入が可能です。 まだ購入してない人は、ぜひ目次だけでも見てみてください!