がみぶろ

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@jumpei_ikegami

#完全SIer脱出マニュアル が #技術書典 5から1週間で800部も売れて心底驚いている

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こんにちは、gamiと申します。

2018年10月8日(月)に開催された技術書典5に軽い気持ちで初サークル参加しました。

techbookfest.org

結果、オンライン購入も含めて1週間で800部も売れたので、驚いてブログを書いてます。 別に売れた本が良い本という訳でも無いですが、「こんなに需要があったのか!」という感じです。

頒布した本は、『完全SIer脱出マニュアル』という、なんとも燃えそうなタイトルの本です。今でもPDF版はダウンロード購入できます。

booth.pm

本の内容や本を出すまでの経緯は、以下のブログに書いたのでぜひご覧ください。

jumpei-ikegami.hatenablog.com

事前の準備

紙の本は200部刷った

技術書典では、Webサイト上でサークルを「チェック」することができます。 さらにサークル側は、自サークルの被チェック数を見ることができ、どのくらい本が売れそうかを事前に知ることができます。

紙の本を入稿したのは、技術書典の約2週間前でした。 この時点の被チェック数は86だったので、直前の伸びも勘案すると200部は売れるやろという感じで部数を決めます。

もともと僕たちのサークルは「しがないラジオ」というポッドキャストをやっていて、1エピソードあたりの再生回数は1,500くらいあるので、その点では認知度的にけっこう有利だったと思います。 ポッドキャストでもこの本の宣伝をしました。

ep.32 楽しいVue.js入門と完全SIer脱出マニュアル | しがないラジオ

ダウンロードカードは1,000部印刷

技術書典では、紙の本が売り切れた場合に備えて、ダウンロードカードを用意するのが一般的です。 QRコードが印刷された紙で、そのURLからPDFをダウンロードできます。

前回の技術書典4では、知っているサークルの人が「ダウンロードカードが足りなくなってコンビニで印刷した」と言っていたので、絶対に無くならない数を刷ろうと1,000部印刷しました。

印刷費用でいうと一枚2円くらいなので、余ったら捨てればいいかーくらいの気持ちで刷れました。

技術書典5当日以降

被チェック数

技術書典前日には、被チェック数が更新する度に爆上がりしていました。 僕がTweetした値を振り返ると、以下のような上がり方です。やばい。

  • 前日
    • 09:44 → 247
    • 22:02 → 306
  • 当日
    • 05:03 → 388

この時点で、「紙の本は確実に売り切れるな」と確信します。

ちなみに当日は、楽しみすぎて朝5時に起きて池袋に向かいました。遠足の日の小学生か。

ブース設営

当日のサークル入場は10:00からの予定でしたが、運営の準備が早く終わったらしく、9:31には入場開始してました。

ブースの設営は、事前に自宅で一人リハーサルをしていたので、バッチリでした。

特に机に敷く黒い布が、怪しい高級感を演出してた気がします。買って良かった。

開場!

予定通り、11:00に一般参加者の入場が始まりました。

開場を告げるアナウンスが流れ、サークル参加者が立ち上がって拍手をします。 「これ、げんしけんで読んだやつだ!」と、一人で感動してました。 あの拍手するやつ、すごい楽しいのでぜひサークル参加しましょう。

開始1時間で紙版200部が完売

開場して少しすると、人がすごい勢いで歩いてきました。 事前にチェックしてくれていた人が、口々に「1冊ください」と告げてきます。 僕と相方のzuckeyは、本を売るマシーンと化しました。

結果、12:00直前には紙の本200部が完売します。

最初の1時間は、20秒に1冊以上のペースで売れたことになります。 流石にこんなに早く売り切れるとは思わなかった。

この1時間は、本の執筆やこれまでの「しがないラジオ」の配信で苦労したことがすべて報われていくような、ものすごい多幸感に包まれていました。 脳内物質がドバドバ出てきて、正直泣きそうでした。 生きてて良かった。

ダウンロードカード版の販売に切り替え

紙の本を置いていたスペースに「紙版は完売しました」と走り書きした紙をおいて、ダウンロードカード版を売り始めました。 この時点では、コンテンツが重要とはいえこんなペラッペラな紙を買ってくれる人が本当にいるんだろうか、と不安でした。

蓋を開けてみると、時間帯もあって勢いは落ちてきましたが、コンスタントに売れていきました。

売り子2人体制だったので、14:00頃まではほとんど休めず、やっと昼食にありつけました。 COMPはいいぞ。

お客さんとの会話を楽しむ余裕がでてきた

14:00以降は人の波もだいぶ落ちついてきました。

ブースに置いてある見本誌を目の前で立ち読みしてくれる人もたくさんいて、「もしこの人がSIerの偉い人で、急に殴りかかってきたらどうしよう」とビクビクしながら見守っていました。 もちろんそんなことはなかったです。

中には「自分と状況が近すぎて泣きそうです」とか、「僕はもう脱出しました」とか、「友人にお土産として買って帰ります」とか、話しかけてくれる人もいました。 実際に交流ができるのが、技術書典のようなリアルイベントの醍醐味だなあと感じました。

ポッドキャストのリスナーさんもたくさん来てくれたので、ホクホクでした。

また、タイトルがタイトルなだけに、弊サークルのポスターを見ながらクスクス話している通りがかりの人がとても多かったです。 ネタとしての話題性の高さを感じました。

当日は、合計500部を売上!

最終的には、ダウンロードカードもなんと紙の本の部数を超える約300枚を売り上げました。 12:00-17:00の5時間で、1枚/分のペースで売れたことになります。 1,000枚刷ったので枚数としては余裕でしたが、本気でびっくりでした。

紙版と合わせると、約500部を売り上げたことになります。

BOOTHでオンライン販売を開始

17:00-18:00の撤去作業中に、BOOTHでPDF版のオンライン販売を開始しました。 事前にショップ設定はしておいたので、公開設定をするだけでした。

当日夜は知り合いのサークル参加者のみなさんと非公式打ち上げに参加したのですが、 その最中もBOOTHからの「商品が購入されました」というメール通知がバシバシ届きました。

だんだんと、「これはすごい本を生み出してしまったかもしれない」という実感が湧いてきます。

技術書典5から1週間経って

技術書典5から1週間たった2018年10月15日8:36現在で、BOOTHでの売上部数は298冊です。 当日の売上と合わせると、合計で800部を売り上げたことになります。冷静にやばい。

また、Twitterハッシュタグ"#完全SIer脱出マニュアル"で感想をつぶやいてくれる人も多く、そのTweetがきっかけで他の人が買ってくれたりしているみたいです。 中にはブログまで書いてくれる人もいて、執筆者冥利に尽きます。

感想Tweetは、togetterにまとめたのでぜひご覧ください。 「本に書いてあるアクションを、実際にやってみました!」というTweetも多く、仕事で悩んでいる人の背中を押せたことが、ただただ嬉しいです。

togetter.com

まとめ

技術書典へのサークル参加は初めてでしたが、自分が苦労して書いた本が目の前で売れていく光景は、思っていたよりずっとずっと素晴らしい体験でした。 サークル参加できる人は、ぜひ体験してみた方がいいです。

加えて、オンライン販売の部数が伸びていることが、とても嬉しいです。 この本の一番の対象読者は、「SIerやSES企業でSEや開発をしていて、毎週⽉曜⽇の朝に仕事に⾏くのがつらい⼈」です。 ただし、本のあとがきにも書いた通り、「この本を⼼から必要としているような⼈は、技術書典などというリア充エンジニアたちが集まるイベントには来ない」と思っていました。 なので、当日の売上に匹敵するくらいの部数が「イベントに来なかった人」に届いたという事実が、この本を書いた思いからすると僕にとっては一番重要です。

まだ『完全SIer脱出マニュアル』を読んでない人がいたら、お近くの人に借りるか、よければ買ってください。 そして、この本を読んだ方がいいような知り合いがいたら、ぜひ貸してあげてください。 私的利用の範疇で一般公開しないのであれば、PDF版であっても送信していただいて構いません。 「楽しく働くエンジニア」を増やすために、ぜひよろしくお願いします。

booth.pm