DevRel Meetup in Tokyo #31 〜初級者向け〜に参加してきました!
しがないラジオのgamiです。
今後のキャリアの選択肢の1つとして、DevRel(開発者向けPR)活動関わることに興味があるので、DevRel Meetup in Tokyo #31に参加しました!
若干ビジネスイベント感があって、最初に全員のテンション高めの自己紹介から始まるのに戸惑いましたw でも、エンジニア向けの勉強会とは雰囲気が違って面白かったです。
DevRelの基本とマーケティング戦略 by MOONGIFT 中津川篤司
自己紹介
- MOONGIFT代表
- いくつかの会社のエヴァンジェリスト
DevRelとは?
- Developer Relation
- PR(Public Relation)の開発者版
DevRel活動
- セールスをするのではない
- 認知度やマインドシェアを上げることで、土俵にあげてもらう活動
なぜ開発者?
- 開発者は広告を一切見ない
- 高ITリテラシー
- ソーシャル、ブログでの拡散率が高い
- 第三者が公平に書いたブログは、CVRへの寄与度が高い
- 穴を売るな、ドリルを売れ
- 体験を売るべき
- 自社製品の新しい魅力を生み出す
製品採用のステップ
- その技術を調べる
- 課題解決できる製品を並べる
- Googleの検索結果に出てくることが重要
- 各製品の情報を調べる
- 検証する
- 購入する
注意点
- 中長期的な戦略として実施する
- 外資系の企業は、すぐに方針転換するw
- すぐに効果は出ないので、続けることが重要
- KGI/KPIをきちんと定めておく
- 数字を出せないと、上を説得できない
DevRelのマーケティング戦略
開発者主体で考えた分析軸
ペルソナ決め
ペルソナを決めると?
- 本当に必要な機能がわかる
井の中の蛙になる
- 小さな市場でトップシェアになることが重要
- そこから、市場を拡大する
AARRR分析
- DevRel的には、最初にAwarenessを、最後にProductを付ける
フォーカスを決める
- 新規獲得?Churn Rate?
- 収益?利用者拡大?
- 認知度向上?
- 非アクティブユーザーの活性化?
アクション評価シート
- AAARRRPモデルのどこに引っかかるのかを、スプレッドシートで管理
施策判断
施策の決定
- ローリスク、ハイリターンの追求をする
- 効果がすぐに出るものではないので、低予算で長く続ける
- 基本は、ユーザー単価で判断する
- PVは水増しできる
- 「登録したらプレゼント」をしても、変なユーザーしか増えない
DevRelのABCDE
- A: アドボケイト
- B: ブログ
- C: コミュニティ
- D: ドキュメント
- E: イベント
ブログ
- 誰に何を読んで、どうなって欲しいのか?
- ペルソナの課題解決がベスト
ドキュメント
- 過不足ない
- 検索フレンドリー
まとめ
- 技術より情熱、お金より行動
- LTをするだけなら、今日からでもできる!
小さく始めろ、評価は期待するな、理解ある上司を探せ、プロダクト愛を持て! by NTTコミュニケーションズ 仲さん
自己紹介
- @Tukimikage
- SkyWay Teamのテクニカルソリューションズやサポートエンジニア
テーマ
- エンプラ企業でDevRel活動を始める人へ
- NTTコミュニケーションズでSkyWayのDevRel活動をやってきた経験を元に
SkyWayとは?
- Enterprise Cloud WebRTCプラットフォーム SkyWay
- 2013〜トライアル
- 2017〜 正式リリース
- RareJobなどで使われている
SkyWayのミッション
- WebRTCを身近な技術に変える
- 使いこなすためには、幅広い技術領域の知識が必要
SkyWayが提供する価値
- WebRTCを使ったサービス開発のハードルを下げたい
- サービス自体の価値向上に集中して欲しい
開発者に価値提供し続けるためには?
- デベロッパーファーストであり続けることが重要
- DevRelに力を入れている
実践していること
- 情報発信
- ユーザーグループ立ち上げ
- 開発者と開発チームとをつなぐ
- エヴァンジェリスト活動
情報発信
- FAQやサポートコミュニティの運営
- 無償の場合、コミュニティで解決してもらう
- SNSでの情報発信
- GitHubやQiitaでの情報提供
- サンプルアプリの提供
- Qiitaでハッシュタグを付けて記事を投稿
- 開発者向け公式イベント
- 「いいオフィス」を借りて、100名規模で実施
ユーザーグループ立ち上げ
- コミュニティマネージャーとして、開発者と共にUG立ち上げ
- 東京、関西、福岡で実施
開発者と開発チームとをつなぐ
- 開発者から受けたフィードバックをプロダクトに反映する営み
- BackLogに追加していく
- サポートコミュニティには開発チームからは書き込みをあまりしない
エヴァンジェリスト活動
- WebRTCに関する啓蒙活動
- 業界発展に向けた取り組み
- WebRTC Conference Japan
NTTコミュニケーションズとは?
- 従業員数が6,350人
- ザ・エンタープライズ企業!
- 単体でうるのではなく、ソリューションとして価値を提供することで、収益を拡大する
DevRel活動の課題
- すぐに売り上げには結びつかない
- そもそも、部署の目標と合っていない
- 社内で評価されにくい
- 仲間がなかなか増えない
- 大企業特有の縦割り型環境だとやりづらい
小さく始めた
- ユニット単位でかなりの裁量が認められていた
- 数人で企画、開発、PR、運用まで全てやったので、DevRelの重要性も認知された
- 結果を出したことで、他部署からも評価された
社内での評価は気にしない
- 事業部では、売り上げに直結しないDevRel活動は評価されづらいので、気にしないw
- 可能なら、指標化する
プロダクトに愛情を注ぐ
- まずは自分がファン第一号であるべき
- 誰よりも中身に詳しくあるべき
- エンジニア畑出身者がやる方が良い
テクニカルエバンジェリストに求められる5つの基本スキル by 職業「戸倉彩」
www.slideshare.net
自己紹介
- 職業「戸倉彩」
テクニカルエバンジェリストとは?
- 誰のために、何をする人か?
- 開発者向けに、技術を啓蒙し、エンゲージする
職種名いろいろ
企業内での課題
人間的な課題
- 本名 or ニックネーム
- 活動時間
- 活動場所
- 活動内容
- 得意/不得意分野
経験者は語る
1. エンジニアであれ
- 技術を信じ、情熱を注ぐ
- IT業界のトレンドを理解する
- 手を動かす
2. 正しい情報を伝える
- 開発者の言葉
- タイミングと情報の鮮度
- 公式見解か個人の意見かを明確に
3. コミュニケーション
- 開発者文化やスタイル
- オンラインとオフライン
4. ビジネスセンス
- 社会性をもつ
5. 人間力
- IT業界での立ち位置
- ただ可愛い、かっこいいではなく、「テクニカルに何ができる人なのか?」が重要
- セルフブランディング
テクニカルエバンジェリスト2.0
- 開発者向けに、技術を啓蒙し、エンゲージする + 「売り上げに貢献する」
- DevRelの対象とは?
- 開発者 + 開発者のお客様 + 次工程
1. 上昇志向のエンジニアであれ
- フルスタックエンジニア
- どんな技術にもチャレンジする
2. エンゲージメント
- 技術と人間と会社との関係
3. コミュニケーション
- グローバルに活動
- 日本に限定しない活動をすべき
- 英語でのアウトプット大事!
4. インパクトの出せるビジネスセンス
- マネタイズ
5. ITヒーローを育てる
- 次世代(後継ぎ)を考える
意識している3つのこと
- 自分を恐れない
- 自分の限界を決めない
- 周りを恐れない
- 周りの評価を気にせず、チャレンジする
- 時代を恐れない
- いまの主流と違うことであっても、変えるために啓蒙していく
課外活動で勉強会を主催していたら会社の事業になった話 by のびすけさん
自己紹介
- 元LIGエンジニア
- dotstudioを経営
- ものづくり教育事業
今回の対象
- 仕事は仕事で割り切って、業務時間外でやりたいことをやろうと思っている人
LIGについて
Phase1. なんとなく始めたイベントが200人規模になった
- IoTLTという勉強会を主催
- きっかけ
- 「リレーションズのエンジニアを外に出したい」という相談を土屋さんから受けた
- IoTという言葉がバズりそうだったので、始めてみた
- 第1回は、社内勉強会として始める
- リレーションズとLIGの合同社内勉強会
- 気付いたら、述べ1,000人を超える
- いまは、述べ15,000人
Phase2. コミュニティ成長の一方で、目的を見失う
- 当初の目的だった、リレーションズのエンジニアが参加できなくなってきた
- 成長してきたコミュニティを前にして、どうすればいい?
- 続けることで価値を見つけた
- 毎月開催をし続けることで、「すごい楽しかった」「仕事につながった」という声が上がってきた
- 来てくれる人がいるということは、価値があること
- エンジニア向けにやっていたが、IoTに興味がある人なら誰でも集まるコミュニティになった
Phase3. 社内に対する承認欲求との戦い
- 「この活動を会社が後押ししてくれればいいのに」と思うようになった
- とはいえ、「話題になってるから勝手に会社も気付くだろう」とも思って社内共有しなかった
- とある経営者の投稿
- 「影の努力を気づく上司はほとんどいません」
- 「評価をしてほしいなら、その努力を上司ないしキーマンに全力でみせましょう」
- 見えているものでしか、評価はできない
- 社内に対しても、アウトプットが必要
- 社長を勉強会に呼んだ
- 「めっちゃいい会だね」と連呼してもらう
- 海外に行こうか迷ったタイミング
- 海外転勤できなければ会社を辞めようと思った
- 社長に止められた
- 「新しくLIGの中で新規事業を立ち上げないか?」
Phase4. DevRel事業部を立ち上げた
- 「技術障壁が高い」のはもったいない
- 特にIoT領域で、プロモーションのお手伝いをしていく
まとめ
- モチベーションが無くても、続けていれば価値につながる
- 好きなことを業務に持ってくる、この為に社内へのアウトプットは重要
- まず動いてみて、後から振り返ることで自分のやりたいことが見つかる
Phase5. おまけ: LIGから独立しました!
- dotstudioを立ち上げ
LT: システムインテグレーターにおける"R"(序)
自己紹介
- Takeki Oizumi
- 元COBOLプログラマから、コンテンツマーケターへ
- セゾン情報システムズ
- STORESというオウンドメディアを運営
SIerにおけるリレーション
- 既存のお客様との関係をイメージする人が多い
- 他にももっとあるはず
- パブリック、メディア、ガバメント、パートナー、デベロッパー...
- 関係性から始まるRAIDMA
関係性の前に
- そもそも、認知してもらう必要がある
取り組み
- オンラインでリーチできる認知可能な情報の積み上げ
- オンラインで検索できない技術は、無いのも同じ
- Pay Forward
- 情報収拾とアウトプットを、とにかく続けること
より詳細には...
最後に
以上で内容については終わりです。
DevRel界隈の常識すら知らない状態で参加したので、内容が新鮮で面白かったです!
全然知らない分野の勉強会に参加するのは、ノリや使っているワードが違うので楽しいことがわかりました。
イベントの様子は、以下のTLから感じられると思います! twitter.com