がみぶろ

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@jumpei_ikegami

スマートスピーカー勉強会#3まとめ

こんにちは、しがないラジオパーソナリティのgamiです!

本日は、Google Home Miniを買ったのにエンジニア的な活用をできていない現状を変えるために、スマートスピーカーの勉強会に来てみました! kotodama.connpass.com

会場は、ドワンゴのセミナールームです。 お酒が支給される、ゆるっとした居心地の良い会でした!

家電とVUI by 藤原祥雄(フジハラヨシオ) さん

自己紹介

  • 株式会社コードベリー VUI部
    • コミスケという、漫画の発売日を教えるボイスアプリ
  • スマートスピーカーを4つか5つ持っている

「家電とVUI」がテーマの理由

  • 一般の人がVUIの便利さを実感しやすいトピック
  • 例えば、子供を抱っこしているときにテレビの録画をしたい!

テレビ

利用イメージ

  • 電源つけて!
  • チャンネル7にして!
  • 入力をゲームにして!

Amazon Fire TVで一部実現されている

  • Alexa内臓
  • Echoと連携
  • Amazon Primeなどを再生可能

AndroidTV

  • Google Assistantが使用可能なものもある
  • NetflixYouTubeのコンテンツを再生可能
  • SonyのAndroidTVは、Alexa Skillも利用可能

LG

  • 独自AI(LG ThinQ)で音声認識
  • EPG(電子番組ガイド)を使って、実際の番組を操作できるようになるかも!
  • ウェイクワード無しで利用できる?

衛星放送

  • DISH社は、Alexaでチャンネル選択などができるように
  • 独自の音声認識

電子レンジ

利用イメージ

  • 3kgの鶏肉を解答して!
  • 冷凍チャーハン600gをホカホカにして!

実際

  • Alexaが2018年1月に電子レンジ対応スキルを作成可能に
  • Whirlpool、Kenmore、Samsungなどが対応予定
  • Alexaファンドが、スマートオープンのJune Ovenに出資
    • 入れた食材を自動認識
    • 調理方法や時間を提案
    • ベーコンがカリカリになりすぎたケースも
    • 16万円....

水回り

利用イメージ

  • 水だして
  • お風呂沸かして
  • トイレ流して

KOHLER Konnect

  • KOHLER社が開始したサービス
  • 鏡、シャワー、バスタブ、トイレ、蛇口、フットウォーマーなどを音声に対応する予定

家ごとAlexa

まとめ

  • 家電の音声対応は続く
    • 冷蔵庫、掃除機、自動車...
  • まずは、スマートスピーカーがハブになって、音声操作できるように!
  • 直接家電に話しかける時代が来る?!
    • どうやって、家電は自分が話しかけられたことを把握するかは、疑問

音声AIアシスタントをビジネス活用するには? by 伊東春菜 さん(株式会社 WHITE)

今回のゴール

  • 自社サービスでどうやって活用したらいいのか?
  • どうやってアプリケーションを作ればいいのか?

WHITEの実績紹介

WHITEとは?

WHITEの体験のデザイン事例

  • TIFFANYの新しいブランドブックを作った例
    • 手のひらをパタパタすると、絵本が進む
  • 損保ジャパン
    • 運転データの解析

VUI領域の活動

  • Google Home日本版の発売に合わせてアプリをリリース
  • VUIサービスの企画、シナリオ開発
  • 音声サービスのグロースハック
  • VUI起点のイノベーション早出

ビジネス活用するメリット

2つの分類

  • 社内利用
    • 社内システムの機械化
    • 問い合わせの自動対応化
  • 社外展開
    • 今回はこちらを対象にする

既存ユーザーに既存サービスを提供

  • 簡略化
  • ストレス軽減
    • タッチ操作よりストレスが少ない
  • +αの価値
    • 例: 英語学習クイズ
  • 1:Nのコミュニケーション創出
    • 例: エクササイズ、カラオケ

既存ユーザーに新規サービスを提供

  • 生活に入り込んだサービス
    • 例: ジャル子ちゃん
  • 「毎日/毎週/毎○」にアプローチ

新規ユーザーに新規サービスを提供

  • 家族へ広げる
    • 家族をサービスに巻き込む
    • 例: 英語クイズ

新規ユーザーに既存サービスを提供

  • 認知獲得
    • 検索の40%が音声に移行する?
  • 先進性のアピール
  • ブランド名の浸透
    • アプリ名を声で唱える
  • 行為形成
  • 理解促進
    • 会話による双方向コミュニケーションで、サービス内容理解の促進
    • 例: 健康飲料ナビ

今できること

  • 自社サービスのアカウントと接続可能
  • 自社ECとも接続可能
  • メールやLINEが送れる
  • プッシュ通知を送れる
  • Alexa for Business
    • 店舗やオフィス向けに、複数台のEchoを管理

まだできないこと

  • 広告配信
  • 有料アプリの配信
    • 海外でテスト中

市場状況

よくある質問

  • 人数は?
  • 利益は?
  • 継続利用してくれる?

課題

市場状況

  • 今はまだすぐには儲からない
  • 長期的な目で見た利益を追求すべき
  • どんなアプリであれば効果をあげられるか、今のうちにPOCを実施すべき!

検証項目

  • ニーズ
  • コンセプト受容性
  • 効果
  • 技術的実現性

検討のフレームワーク

  • 以下を組み合わせて、キラーコンテンツを探す
    • 生活のシーン
    • 企業のアセット
    • 新機能や外部データ

FAQ

どうやってアプリをDLしてもらうの?

  • 「アプリ名」を知ってもらえれば、ダウンロードしないで声で呼び出せる!
  • ユーザーとの接点の持ち方
    1. 既存メディアや広告で、「アプリ名」の認知を図る
    2. アプリストアのランキングからの流入を目指す
    3. 「暗黙的呼び出し」をAIにレコメンドしてもらう

まとめ

  • 自社のアセットを見直して、最適なサービス/インタフェースを効果検証すべき!
  • 来るべきときが来たら、最大の効果を上げられるようにする

質疑応答

VUIに向いていないアプリケーションは?

  • 入力は得意、出力は不得意
    • 画像と違って、音声は情報を同時に複数出せない
    • 入力だけを音声にし、出力を別のメディアにすることも考えた方がいいかも

VUI活用を目指す顧客がもっとも関心を抱くところは?

  • 既存サービスの新規ユーザー獲得について話が来ることも多い
    • 認知拡大、好意形成
  • 実際には、まだユーザー数が少ないので、難しい部分もある

アプリの名称は、ドメイン名のように管理されているのか?

  • 「呼び出し名」については、同じものは作れない
    • 早い者勝ち
    • あまりにも無茶なものは取れない

VUIアプリのデータはどのくらい取れる?

  • プラットフォームから提供されるデータはある
    • 使っているユーザー数など
  • 発話の内容については、基本は取れない

音声広告については、導入されると思うか?

  • 広告配信はありうると思う
  • ユーザー属性を元にパーソナライズされた広告が配信されると予想している

Google Homeでつくるスマートホーム by 田中みそ さん

自己紹介

自宅のGoogle Homeでできること

  • 照明をつける
  • 照明のパターンを変える
  • PS4でトルネ起動
  • PCの起動
  • Excel起動
  • PCのスリープ
  • ハンドスピナーを回す
  • 「おやすみ」というと、全ての電源が消える

仕組み

IFTTTまで

  • 話しかけた情報は、クラウドに送られる
  • その先
    • IFTTT
    • Google Assistantアプリを作る

IFTTTの先

  • FirabaseのRealtimeDBに書き込む
  • ラズパイ上のNode.jsで監視
  • 各家電の操作は、ラズパイから行う

まとめ

  • とりあえずIFTTT使うべき
  • Firebaseオススメ
    • インターネットからローカルのトンネリングをできる

VUIアプリの苦悩、自動テストをGoogleHomeが解決してくれる? by @HorseVictory さん

自己紹介

  • 馬勝さん
  • 上流SI
  • Alexa Engineer
  • Hololensアプリ作りたい

ARUMON

  • 会社でイノベーティブな活動

WebアプリとVUIアプリのテストにおける違い

  • Webアプリ
    • テストドライバ
    • Seleniumなどで簡単
  • VUIアプリ
    • ローカルのLambda
    • Alexa用のテストドライバがあるが...
    • 結合テストは、超難しい!
      • イントネーション、発話の長さ、発話が正しい

難しいところと、正式なやり方

  • スクリプトの発話
  • 端末からの発話内容の取得
  • 発話データの保存
  • 想定発話との突合チェック

Alexaスキルを使わない理由

  • 発話した内容そのものを取れる
  • Cloud FunctionsやLambdaで受けられる

構成

  • GoogleHomeをAlexaと話させる
  • 最終的に、Alexaの反応をGoogle Spreadsheetに格納

今後の課題

  • 文書中の「。」のタイミングで、Google HomeのBackendの処理が始まってしまう
  • Fulfillmentの応答をAlexaが我慢できないときがある
  • STTで取得したテキストの変換相違、空白など入り、テスト結果と期待の完全一致が難しい

宣伝

  • 「ベジチャット」というアプリ作りました!
    • 野菜の旬などを教えてくれる

音声アシスタント導入に動く国内事業会社の反応 by 西部 一英 さん

会社紹介

顧客アンケート「Amazon Echoをあなたの事業で使ってみたいですか?」

  • 使ってみたい56%
    • 「自社製品・サービスの販売拡大」が、最大のニーズ
    • ECや予約との連携に期待されている
  • 判断できない34%
    • どんな効果があるかわからない
    • 使い方がわからない

cocorita

  • プログラミング不要で独自のAlexa Skillsを作成できるサービスを開発

cocorita.jp

出会いたい人

スマート家電も赤外線家電もスマートスピーカーでまとめて操作 by @tak_jg さん

できること

  • OK Google 起床7時」と言うだけで、6:30エアコンON、6:45に照明ON、...
  • 丁寧なドキュメントを用意!
  • スマートリモコンとラズパイでできる!
    • Fire TV stickでも可能

システム構成

  • Google Homeに話しかける
  • Google Assistantに伝わる
  • IFTTTに連携
  • Slackにメッセージを送り、ラズパイに連携
  • ラズパイのHubotが、メッセージを解釈
    • UNIXコマンドの実行
  • スマートリモコンへ連携
  • Google Home自体への連携も可能

hubotを拡張するスクリプトを作った

  • 赤外線コードの学習と送信
    • learnとsend
  • UNIXコマンドの登録と実行
    • 登録
      • command 名前 UNIXコマンド
    • 実行
      • send lignt:on()
  • 開始時刻の指定
    • 指定時刻から-30分などすることも可能
  • 実行間隔の指定

Google Home で遊んでみた」 by 千代田まどか (ちょまど) さん

自己紹介

各社スマートスピーカー

Google Home買いました!

  • 喋らせたい文字列をNode.jsで買いた
  • 女性ボイスでしか話してくれない...
    • マッチョな男の人に話してもらいたい!

実装

  • VoiceText Web APIでmp3化して、Azureにアップロード
  • それをGoogleHomeに話させる

github.com

AIY kit をつかわないでGoogle Assistantを作る by @kouhei_green さん

自己紹介

kotodama.today

  • 激ロックSTAFF/VJ
  • 学生LT代表
  • CatHub
    • NPO・保護団体と連携

スマートスピーカー全然スマートじゃない問題

一般的なスマートホームの構成

  • スピーカー6,000円
  • ハブ7,000円
  • 電球8,000円
  • 音声で照明をつけるだけで、2万円以上!

市場にあるAlexa enabled device

  • Alexa deviceから直接、IFTTTと直接連携
  • ヘッドフォンに直接話しかけて選曲
  • ロボットに話しかけると、日々の記録を撮影して送ったり、家の監視をしたり
  • 鏡が肌の状態をカメラで分析し、足りない化粧品をその場で購入

各社対応状況

Alexa Voice Service

  • 日本でも3商品が発売
    • 招待制
  • SDKGitHub上で公開されている
  • 審査に通れば、誰でも販売可能
  • ラズパイで試せる

Google Assistant SDK

  • 家電量販店で対応デバイスを購入可能
  • ラズパイ、Linux向けにSDKが公開
  • パートナーメーカーのみ販売可能
  • リファレンスのみで、ガイドラインはない

Cortana Devices SDK

  • 日本ではスピーカーが発売されていない
  • 申請しないとSDKが使えない

LINE Clova

  • これから出る
    • CIC(Clova Interface Connect)
    • CEK(Clova Extension Kit)
  • サードパーティ向けにはまだ提供されていない

まとめ

  • 現状、Alexa Voice Serviceが一番取り組みやすい

ラズパイで作ってみた

環境

  • ラズパイ
  • USBマイク
  • スピーカー

Alexa Pi or Pi Home

まとめ

  • 思ったより簡単に自作できる
  • Alexa enabled deviceは今後熱い!
    • Skillだけじゃなく、ハードウェアを作ってもいいかも!
  • スピーカーだけじゃない、いろんな形になりそう

感想

普段の勉強会とは違って、エンジニア以外の人も参加している印象でした!

VUI業界全体を盛り上げていこうという熱気を感じたし、実際に今後音声操作できるデバイスが増えてくると思います。

少しでもそこに乗っかって楽しめるように、自分でもスマートスピーカーをいじっていければと思います!