『深圳IoT界のフロントランナーに学ぶ 「メイカースペースの可能性と、世界最高の分業体制の秘訣」』ログ
しがないラジオパーソナリティのgamiです.
先日、深圳に旅行に行って来ました.
そして、その記憶が鮮明な中、Yahoo!のLODGEで深圳IoT界の人たちの話が聞けるイベントがちょうど開催されるということで、参加して来ました.
そのイベントのログを取ったので、以下にまとめます.
ちなみに、このイベントの主催者である高須さんは、私が深圳に行く前に読んだ『メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。』という書籍の著者でもあります.
イントロダクション
登壇者
水田 千惠氏
- ヤフー株式会社 CTO室 技術マーケティング / Developer Relations
- 個人活動としてハッカソンや技術コミュニティに参加
- 自らもメイカーとしてMaker Faire Tokyoに出展するなどしている
自己紹介
- 国内のメイカーイベントで高須さんと交流
- 最近触っているもの
- ESP8266
- MESHjp
- Micro:bit
LODGEの説明
- みんなで「!」を生み出す場所
- メディアアートの展示
- ハードウェアプロトタイプの展示
- make部
- LODGE内に、レーザーカッターやプリンターなどある
- つくるラボとのコラボなど
第一部:高須氏、山形氏によるセッション「メイカースペース、コミュニティの可能性 〜仕事じゃないものが仕事を生む〜」
登壇者
高須 正和氏
- 日本と世界のMakerムーブメントをつなげることに関心
- 日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』や『ニコ技深圳観察会』の発起人
- MakerFaire 深圳(中国)、MakerFaire シンガポールなどの運営に携わる。
山形 浩生氏
- 某調査会社で開発コンサルタントとして勤務する傍ら評論活動を行う
- 先鋭的なSFや、前衛文学、経済書や環境問題に関する本の翻訳を多数手がける
何を仕事にするか?何が仕事になるか?(山形氏)
- 今日いるメンバーで、一番、深圳濃度が低い
自己紹介
- ODAのコンサルタント
- 本当にそのインフラ・プロジェクトに日本政府がお金を出していいのか?を判断
- 例
- ガーナの配電計画
- スリランカの電源計画
- 中国ベトナム高速道路
- ラオスへのバス供与
- 国債制度の構築
- 金融市場の活性化
- 道を作っても、過積載のトラックに痛めつけられるw
- マイクロファイナンスでお金を貸して、床屋さんなどの商店を作れるように
ODAでチェックすること
- ラオスにバスを50台あげたら?
- 本当に人の役に立つのか?
- 整備体制があるのか?
- 日本にいいことがあるのか?
- 中国は、目立つものが好き
- スタジアム建設などを支援する
- 作ったけど使われないものも...
- スタジアム建設などを支援する
副業: 経済学系/IT科学系翻訳
- 『クルーグマン教授の経済入門』
- レッシグ『CODE』『Free Culture』
- ピケティ『21世紀の資本』
今役立つ技能でも、価値がなくなるかも
- ODA
- 50年後には、貧乏な国がなくなる!?
- 翻訳
- 20年後には、AI翻訳で足りる!?
新しい分野の発見開拓は?
深圳: 人工コバンザメ都市
- 1980sに香港のコバンザメ都市
- 香港の真似して利用するための都市
- 中国の経済開放で、中国への玄関都市として反映
- 深圳専用のビザがあった
- 1990s末には、アパレル
- 2000sには、携帯電話部品やLED
イノベーションについての考え方
- 「孤高の天才」モデルは通用しなくなってきた
- 所詮は組み合わせの妙
- 川上と川下とのリンク
シリコンバレー+深圳
- 変な組み合わせ
- くだらないアイデアや思いつきに、お金がつくようになってきた
仕事の未来
- AIが来ると、人間の仕事はなくなる?
AIや機械に対する優位性
- 「人間は高尚な作業だけ」というのは本当か?
- 人間の一番得意なのは、まさにドタ作業
- 細かい掃除
- データクレンジング
そのためには?
- 組み合わせを作るのは、機械でもできる
- どの組み合わせが面白いのかは、人間が判断
ノイズからの意味生成
- ジャック・アタリ「人間はそれまで意味のなかったところに意味があることにしてしまう」
- ジャズ、ロック
カットアップによる自動的な「価値」創造
- ウィリアム・バロウズのカットアップ技法
- 中国のアート
- 組み合わせが透けてみえるほとんど
人間の役割: おもしろがること?
- 機械によって、無限の組み合わせを自動で作れるようになった
- 無限の組み合わせから「これ!」と選ぶのが人間の「創造性」では?
- ベーシックインカムが実現した未来で、「消費」することが人間の仕事になる?
- 何をおもしろがれるか?が重要
組み合わせを発見するには
- 組み合わせる材料を持って来る
- 言語習得、プログラミング
大学生なら何をするか?
最後は行動力!
- 変な組み合わせを自分でやってみる!
- 英語、中国語、プログラミング言語を、まず全部やる!
- 意外なものが、意外なところでつながる!
ハッカースペースの魔法 つくる つづける つながる(高須氏)
- 自分のやりたいことをやっていると、なんで世界は変わるのか?
言いたいこと
- 20世紀は先に組織があり、組織のために目的を作っていた
- 21世紀は、やりたいことが先にあり、オープンにしていれば、多くの人がそこに集まってくる
- 初音ミクとか
- ハッカー/メイカーとは、作りたいものを作る人たち
- 彼らが集まってくるためには、オープン性が必要
メイカーたちのお祭り「メイカーフェア」
- メイカーが集まるオープンなお祭り
自己紹介
- メイカーフェア深圳やシンガポールの運営メンバー
- グローバルビジネスデベロップメント
- マレーシアの高性能で安いモータードライバ
- 新宿のロボットレストランで使われる
- 日本に紹介する仕事をしている
- 深圳で開発されているフルカラーのPCBA基盤
- 名刺のような基盤が作れる
なぜこんなことをしているか?
- 小学生の頃、メモ帳に15人の電話番号を書いていた
- それがコミュニティの全て
- インターネットで変わった
- よく連絡する人がすごく増えた
- 日本語で1,200通のメルマガを送っている
- 年齢、やっていることが違うことが増えた
- 外国に友達ができて、そこまで安く行ける
- よく連絡する人がすごく増えた
- 今のほうが楽しい
- 他人と自分が違うのは当たり前
- 得意なことをやった方がみんなのためになる
世界は変わった
- 新しいものが出てくるたびに、世界は変わる
- 「つくる」方法は、今と昔で大きく変わった
変化
- インターネットができて、開発ツールや宣伝が楽になった
- まずお金を集める -> まず面白いものを作ってから、あとでお金を集める
- 20年前は、Webアプリをつくるとき、とりあえず3,000万円かかっていた
はじめ方
- はじめるのは1人でできる
- 大きくしていくのは、たくさんの人が必要
- いろんな専門家がいると、できることが増える
- 大きくしていくのは、たくさんの人が必要
お金を出してくれるのもメイカー
- Y Combinator
Makeblock
TEAMOSA
- 台湾でお茶農家を経営している3代目が、アメリカに留学し、シリコンバレーで起業
- 2016年創業、超音波+温度でもっとも美味しくお茶をいれられるシステム
- 茶葉の入ったカプセルと水を入れると、お茶ができる
これからの社会は、メイカーがつくる
メイカーパスポート
- メイカーたちのシールを貼るパスポート
- 「僕らはコミュニティが必要だ」
- 「ハッカースペースは、世界の僕らが愛する全てのものをハックして、互いに成果を共有する」
- 確かに、人生はハックできる
日本のDIYマーケット
- スイッチサイエンスの委託販売実績が、4年間で5倍になってきた
- 日本の同人誌の売り上げ総計の0.1%も言っていない
- 日本の製造業はまずい
- 日本のハードウェアスタートアップはCESで存在感がない
- でも、日本の同人メイカーは、世界で大人気
「おもしろい!」と思えば人間は何歳からでもできる
- 高須さんのTOEIC
- 2014年: 320点
- 2015年: 595点
ニコ技深圳観察会 3年間の実績
- 深圳のメイカーフェアをやたら褒めた
- 3年前は、誰も中国なんて興味なかった
- 過去7回の観察会実施
- なんと、7人が深圳に住んでいる
ミッチ・アウトマンの言葉
- 「あなたの人生で見つかったことの中で、好きなことだけをやろう」
- 「僕らの世界にはあなたが必要なんだ。君が必要なんだ。」
Q&A
深圳に移り住んだ7人の、移住理由は?(高須氏)
- 先に仕事があった人は1人もいない
- 行きたい人の中で、たまたま仕事が見つかった人が移住した
- 住んではいないけど、定期的に深圳に行く人は、15〜20人くらいいる
「深圳は綺麗な場所に変わってきた」という意見について
- 山形: セクシーサイボーグさんは「深圳のメイカーは補助金目当て」と言っている
- 高須: 「見るからに燃えそうなもの」を売るメイカーは減ってきた
- 山形: 毎年、深圳に行くたびに「イケている」ものが変わっている
- 表通りの「綺麗なもの」の侵食は増えている
- 高須: Maker Faire Tokyoでも「初日に行ったら動いてなくて、2日目に行ったら壊れている」ということが多かった
- 立ち上げのコストが低かった時代だから?
ダメなハッカースペースの例(高須氏)
- 東京のとあるメイカースペース(銀座)
- 社員の人が平日9:00-17:00に運営している
- 「人を殺してもお金で済む環境」じゃないと、難しい
- 普通の感覚だと難しい
- お金で解決できない問題は、どうしようもない
- シンガポールでは、やってはいけないことが明確になっている
深圳に住んだ7人は、中国語が上手くなった?(高須氏)
- 仕事無い状態で深圳に移住した人が多い
- 中国語ができないと、生きていけない
Makeblockの動画に出てきたようなオタクは、日本にはどこにいるか?
- 日本にもいるが、オタクが表に出てこないようにする会社が多い
- 深圳だと、オタクがモテそう
- 深圳では、「メイカー○○」と付けるとカッコいい!
- メイカーカフェなど
日本のメイカースペースと世界のそれの違いは?
- ニコ技や深圳のメイカーフェアに出ている日本のメイカーの質は非常に高い
- 東京のメイカースペースは、純粋日本語コミュニティが多い印象
- タイ、中国の奥の方なども似ている
- 深圳は、「俺は英語で喋るぜ!」という人が多いのでありがたい
今だからここには行った方がいい!という深圳のスポット
- 高須: 自分が一番好きなものを見た方がいい
- 深圳の若者が服を作っている場所があって、原宿が好きな人はすごい楽しい
- 日本で行っている場所の、深圳版に行った方がいい
- 山形: 言葉については、勢いが大事なので、できなくても大丈夫
- スマホの翻訳も優秀
- 高須: ハッカーは、他人の話を聞く能力がないので、ペッパーに話しかけるのと同じ
深圳のハッカースペースと、量産化(高須氏)
- 街が持っているスキルというのがある
- 「この街はドワーフしかいない」というのはある
- 深圳の街にいる人は、工場に関する知識がすごい
別の国から来た人は?(高須氏)
- 深圳はプロダクトデザイナーが不足している
- どんな北欧の人間でも、デザインさせると、北欧のデザインになる -マレーシアのクリエイティブ系の国際カンファレンスに行った
- 国際カンファレンスなのに、華人ばかり...
- 特にカナダ
第二部:藤岡氏、高口氏によるセッション「深圳のエコシステムでサバイバルするためには -前金必須、性悪説の深圳でなぜ世界最高の分業体制ができているのか-」
登壇者
藤岡 淳一氏
高口 康太氏
- ジャーナリスト、翻訳家
- 二度の中国留学を経て、中国専門のジャーナリストに
深圳でのハードウェアスタートアップ製造におけるサプライチェーンエコシステム活用術(藤岡氏)
自己紹介
JENESISについて
- 80人くらいの小さな工場
- 日本向けの仕事
- 毎日違うものを作っている
- 1,000〜1,500台/日の生産能力
- 日本拠点もある
主な製造実績
ニコ技深圳観察会
- JENESISの工場の見学が含まれている
- 今では、観察会以外でも視察が来る
深圳の世界一を誇るハードウェアサプライチェーンのエコシステム
- 部品から輸送まで、全てが深圳の近くに集まっている
- 1990s: 労働集約型のOEM生産工場が主流
- 日本、韓国、台湾系の資本が多い
- 大ロット少品種生産
- 2000s: 大ロット多品種生産へ
- 台湾系EMSが深圳を牛耳る
- 中小の現地部品メーカーが大量発生
- 2010s: 人件費、物価の高騰
- 言葉の問題がある日本、韓国系はタイ、ベトナムへ
- 現地部品メーカーの激しい淘汰
- 小ロット多品種に対応開始
- 現地ODMがさらに活発化
国内スクラッチ開発vs深圳エコシステム活用
- Android OS WiFi BLE HDMIの例
- 国内: 7ヶ月で量産、製品単価10,000円
- 深圳: 3ヶ月で量産、製品単価5,000円
- 深圳を使うデメリット
- 取引の信用度、製品の信頼性、納期の確度が低い
プロトタイプの量産化
- 最近のクラウドファンディングでは、質の高いプロトタイプが要求されるようになった
- 深圳のエコシステムを使うと、プロトタイプからの量産化が非常に容易になった
深圳におけるサプライチェーンの欠点
電子材料
- 中華部品以外を買おうとすると高い
- 中華部品はバラつきが大変酷い
- 数回の返品で逆ギレされる
- それを見込んで、余分に買うしかない
金型・機構材料
- 金型の流出リスクについて、性悪説で臨む必要がある
- クラウドファンディングで盛り上がったものが、深圳でパクられて売られたり
- 白系の塗装は埃が混じりやすい
- 黒系の塗装が多い
中国企業と取引をする注意点
- 全てを性悪説で考えないとならない
- 現金の着金が全て
- 契約書も発注書も成り立たない
- 一度支払ったお金は、モノができなくても帰ってこない
- 極度に要求を押し付けない
- 決して偉そうにしない
- 中国人は、メンツで飯が食える人種
- いかに儲かる話でも、メンツを潰されたらやらない
深圳で生活や就職をすると?
- 平均年齢が20代後半〜30代前半
- ブルーカラーとホワイトカラーが明確
- ブルーカラーは、基本給が2,130元(約3.5万円)
- ホワイトカラーは、基本給が4,000〜40,000元(10倍の差がつくことも普通)
- 10,000元クラスの社員は、ほぼ英文の読み書きができる
- マンションは、100平米で2億円くらい
- 出稼ぎが多く、地元出身の人がほとんどいない
- 外国人の就労ビザは、なかなか取れない
- 給料の半分を親兄弟に仕送りしている人が多い
- 上司の指示は、できなくても取りあえず断らない
- 生活のために働いているから
- 将来はマンションや車を購入するのが夢
- 合理的ではないのに...
深圳のシステムでサバイバルするためには(高口氏)
- ニューズウィークで関連する特集を書いたので呼ばれた
- 藤岡氏との対談形式
深圳の分業体制とは?
- 丸川知雄「垂直統合の日本、垂直分裂の中国」
- 同じ企業系列だけで、サプライチェーンを担おうとはしない
- 垂直分裂のメリット
- 常に競争が働き、コストダウンが進む
- 「蛇頭モデル」
- 不法移民を連れて行く行程の中で、ルート別に細かく分業されている
- 統合と分裂の使い分け
- モジュール化という技術トレンドと、中国社会の分業システムがマッチしたという現状
- 今後の技術トレンドによっては、分業体制も揺らぐかも?
- 例えば、スマホの5Gにそのまま対応できるのか?
今後、深圳のエコシステムは5Gに対応できるのか?
- 3Gのときのファーウェイ、4Gのときのクアルコムみたいな存在が出てくるはず
ソニーは中国でうまくやっている?
いま、深圳で作るのに適したものとは?
- 深圳で作るには、深圳で材料や部品が調達できないと意味がない
- すでに、組み立て賃料が安い場所ではなくなっている
- 人件費ではなく、サプライチェーンによって強みを出すしかない
- 深圳のサプライチェーンは、一番数が出るところに最適化されている
- フィルムカメラの部品はない
- 品質も、アフリカなどを基準にしている
- 深圳で作るべきじゃないもの
- 口に入るもの
- 軽量薄型のバッテリーで、容量がたくさんあるもの
- 作れる業者が少ないので、品質をあげにくい
- 日系スタートアップが依頼しているものは、複雑ではない?
- ハードウェアとしての仕事が少ないものであれば、問題ない
深圳で出てきているIoT製品で、日本に来ていないものは?
- 車載製品は、中国の方がバリエーションが多い
- 取り付けの問題があり、日本では大手メーカーが売っているケースがほとんど
中国人との付き合い方
- 中国人相手に値切ると、その分、品質が落ちる
- 「損して得とれ」ができない
- 中国人は、見知らぬ人を信用する
- 毎回の取引で黒字を出せばいい
中国人の変化
- 素直でマナーのいい若者が増えてきた
- 特に、個人で旅行に来ている人たち
- 仏(ほとけ)系ゲーム「旅ガエル」のブーム
どのように中国で生きてきたか?(藤岡氏)
- 「名前も変えて、日本語も話さず、日本人とも会わない」という時代もあった
- 最近は、日本人的な部分を捨てないメリットも感じてきた
- 金払いが良くなったり
憧れの起業家は?(藤岡氏)
- テリー・ゴウしかいない
- Mっ気があるところが好き
- 自分ができないことでも背伸びしてやると、できることが増える
会場からの質問
値切りのバランス
- 部品が共通化されている時点で、完成品は誰が作ってもだいたい同じ
- 会社に行くと、なぜ高いか、なぜ安いかがわかる
- 誰も真似しなくなったら、そのカテゴリは終わり
- まだ競争の中で安くなる余地があれば、作っても儲かる
- ふっかける企業はやっていけない世界になってきた
- 逆に、初回で行くときは中国語を話せないフリをする
- 中国語でしている内緒話が聞けて、内情がわかる
DJIが情報を出してくれないが、情報を求められるが、何故か?
- DJIは、情報を全て吸収しようとしている
前任者から後任者への引き継ぎがなされていない
- 深圳では、「わざと引き継ぎをしない」というケースが多い
- 同業者が近くに集まっていると、転職も多い
- 前任者がいなくなったら、ビジネスが終わるケースもある
- 逆に、その人が移った先の会社と仕事をするのはスムーズ
深圳と日本企業
- 世界のハードウェア産業の中心地の1つは、間違いなく深圳
- 一方、深圳の駐在員や支社は減っている
- 「深圳駐在の深圳知らず」
- 日系企業の多くは、深圳を下に見ている
- 深圳で勉強会をしても、レベルの低い日本人が非常に多い(高須氏)
ノウハウは、どういう形で、どのように溜まっているか?
- 多産多死でも、深圳の製品の品質が上がっているということはない
- 小ロット多品種に最適化されているので、少品種よりはノウハウは溜まっていない
- IDHの設計会社の人は、「年に200品種作って、ノウハウは凄まじくたまった」と言っていた(高口氏)
- 言語化できたら、ノウハウではない(高須氏)
- 大学の漫画サークルは、4年で人が入れ替わるが、毎年コミケに出している人達にはノウハウが溜まるはず
- 中国人のメンツのロジックが、いまは一番知りたい(藤岡氏)
- 優秀なエンジニアを引き抜いたことを黙っていたら、バレたときに殴られた
まとめ
普段、Web系の勉強会とかでは絶対に聞けないような話が聞けたのはすごくよかったです.
特に、「組み合わせ」で新しい価値をつくることと、まずつくってみることが、やはり新しい「面白さ」を生み出すために必須であると感じました.
主催の高須さんは、日本と世界のメイカーコミュニティを「組み合わせる」ことの実践で、新しいつながりや価値を生み出している印象です.
深圳のものづくりも、とにかく今あるものをパクって再発明して、売ってみて、実際に売れた製品が残っていく世界です.
今後も、何かを組み合わせるアイデアを思いついたら、とにかく実現していきます. いまは、Webフロントエンド開発とハードウェア開発の組み合わせで何かできたら面白いかなあと漠然と考えています.
なお、当日の様子はこちらのハッシュタグで感じられると思います!